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2006年夏 家族旅行 その8
 *マドリード観光お役立ちメモ*
今回利用した、マドリードヴィジョン MADRID VISION。1日券大人14.5ユーロ。
イヤホンでガイドを聞きながら、観光ポイントがまわれます。日本語もありなのがうれしい!
季節によって、9時半、もしくは10時から、19時、21時、24時まで10~20分ごとに運行されています。
乗車時に購入したチケットを見せれば、乗り降り自由。ルートマップもゲットしたら、おススメは2階。
歩いている時とは違う視点で、街を眺めることができました。・・・真昼は暑いけど(笑)
ルートマップには、マクドナルドマークがいっぱいついていますが、トイレに行きたくなったら・・・便利でした。



・・・8日目 マドリッドからバルセロナへ・・・

旅ももうあと残りわずか。灼熱のスペインを満喫!
この日はマドリッドを観光しました。

昨日購入しておいた、マドリードヴィジョン MADRID VISION
乗り降り自由の、観光ポイント巡回バスを利用します。
ホテルのすぐそばにもバスストップがあったので、そこからスタート。
2ルートのうち、観光ポイントの多いルートを
まずはぐるりと1周しました。これでなんとなく土地勘はOK。

一回りしながら、実際に降りてみたいポイントをきめておいたので
はじめの目的地、王宮 Palacio Realへ向かいました。



1734 年に焼失したイスラムの要塞跡に、カルロス3世の命で建設。
ネオ・クラシック調の建物には、約2800の部屋があるらしく、広かった。
現在国王はサルスエラ宮殿に住んでいて、この王宮にはいないそう。



王宮の隣に、アルムデーナ大聖堂 Catedral Nuestra Senora de la Almudena



フェリペ皇太子の結婚式があげられた教会。
中まで入らず、概観だけ。けっこう大きいなぁ・・・。



大聖堂の前の道を横断し、マヨール通りへ。
このあたり、こんなかわいいタイルに、通りの名称が!



マヨール広場 Plaza Mayor

周りをぐるっと囲まれたこの場所は、約200年にわたり、
祭り、喜劇、闘牛、一騎打ち試合、国王の宣誓式や婚礼儀式、
絞首刑や首切りの刑等の様々な催し物が行われた歴史の大舞台だった場所。

う~ん・・。パパはこういう絵を見るのがとても好きです。
どこに行っても、絵描きがいれば必ず覗き込む。
別に、パパが絵を描くのが趣味とか、絵画鑑賞が好きとか
そんなわけではなさそうですが・・・。
美術館で、有名な絵画を見るよりも、こっちのほうがすきなのかしら?

さて。おなかもちょっぴりすいてきて、ここらでお昼にしましょう。
でも、いかにも観光客を狙ったお店はちょっと遠慮して。



現地の人が、ぷらりとはいってさっと出て行く。
そんな感じのこちらにチャレンジ。

まずは、カウンターに並んだタパスを、指差し注文。
ボカディージョ(ボカディーヨ)=サンドイッチにするかどうか聞かれたけど、『の』。
そんでもって『とれす せるべさ ぽるふぁぼ~る!』。




冷たいビールがうまいっ!
イワシのマリネ、トルティージャ、チョピ トス フリ-トス(ホタルイカ揚げ)
あと、ハマグリ。煮込んでサフラン風味で美味しかった~♪
中でもチョピトス。前回のバルセロナ旅行でも気に入った1品。
また食べれてうれしいな。おいしいな。
パパは自らビールのお代わりを求めカウンターへ。
ママもおいしそうにパクパク。

は~。おいしかった。スペインはやっぱりうまし。

日差しの強い午後は、ゆったりと芸術鑑賞でも。
マドリードにはたくさんの美術館がありますが、今回訪れたのは・・・



ソフィア王妃芸術センター Museo Nacional Centro de Arte Reina Sofía

1776年に病院として建てられ、1986年の春には美術館として開館。
様々な分野の現代スペイン現代美術作品が所蔵されています。
最も多作な画家であるとギネスブックに記されている、ピカソ
ここではスペイン人であるピカソの『ゲルニカ』に会うことができます。

館内は撮影禁止のため、記憶の中だけに残っていますが。
ピカソの作品をあちこちで見るたび、彼の作風の変化には驚いてしまいます。

そして驚くべきは、日本とは比べ物にならないほどの、美術館の規模。
1日いても足りないほどの作品が、あるところにはあるんですね・・・。

さ。バスに戻りましょう。もうひとつのルートへ乗り換えます。
この時点ですでに16時過ぎ。
ぐるりと回って・・・目ぼしいところでおります。

買い物をしたりしながら最後に降りたところはここ。



サンティアゴ・ベルナベウ・スタジアム Estadio Santiago Bernabéu

レアル・マドリードのホームスタジアム。
この時点では・・・ぶっちゃけサッカーにはあまり興味はなかったけど。
ベッカムさまの所属チームね☆ぐらいにしか思っていなかったさ。
今見てみると、びっくり。W杯で見かけた顔ぶれがこんなにいるチームなのか。
さすがにこの時期、選手はドイツ入りしているし、出会うこともなかったけどね。
ファンらしき人たちが、青いペーパーバッグにレアルグッズ入れてウキウキしてた。
今ならその気持ちが、ちょっぴりわかる・・・かも!?(私・・・ただのミーハー?)

この夜は寝台列車でバルセロナまで移動なので
ホテルに預けていた荷物をピックアップして、チャマルティン駅に移動しなくちゃ。
ということで、ホテル近くでマドリッド最後のお買い物。

駅までの移動は・・・タクシーか、地下鉄か。
ホテル前の道は、すごい渋滞。う~・・・
迷った挙句、時間の読みやすい地下鉄に。
しかし。この選択が、思わぬ事件への入り口だったとは・・・。



乗り換え1回。地下鉄も空いていたし、思ったより早くついたかも。
チャマルティン駅内で軽く食料・ビールを調達して、列車に乗り込もう!

写真を焼いておいたCD-Rに、ちゃんと記録されているか確かめるため
パパと写真屋サンへ向かい、1枚試しにプリントしてもらいました。
1枚いくらだっけ?25セントくらい?
私が財布を取り出し、支払いをしていると・・・
『・・・あれ? 財布どこやったかな・・・』
パパがポケットに手を突っ込んでいます。

・・・

!!!


やられました(泣)

あれだけ気をつけておいたのに・・・。
財布の中身は、クレジットカード、運転免許証、
キャッシュが200ユーロくらい。

とにかく、まずは警察に・・・いや、カードを停めるのが先!
カードはローマでしか使ってないから、控えが・・えっ?ないの!?
カード番号も分からないとなると・・・どうすりゃいいのさ。
あ、カード会社の緊急連絡先があったよね、携帯からじゃ無理かも?
とりあえずアイルランドのダーリンに電話をしてもらうことに。

そのあいだに駅の警備員に、『警察はどこだ』と聞くものの
列車の窓口へ案内され(怒)、窓口をたらいまし(泣)
案内所で警察の場所を聞くが、どうやら英語が全く分からないらしい(汗)
近くにいた、職員の知り合いらしき人物が説明してくれるものの
駅の構内、この近くには警察はないらしい・・・何故?
地下鉄で1駅先の、警察の住所を教えてもらうが、時間はない(焦)
ダーリンから連絡があり、カード番号がなくても手続きは可能とのこと。
でも、確認のための住所や電話番号やら聞かれるから
本人が電話したほうがよさそう、とのことで公衆電話を探す。
でも。クレジットカードが使える公衆電話が見当たらない!?
まったく・・・この駅は(悲) 地方の無人駅じゃないんだから・・。
と、構内角に『Telephone』の文字。ネットカフェ?
ボックスに仕切られたスペースがあり、電話がおいてある。

 『あの・・日本まで電話かけたいんだけど・・・ 』
-『どうぞ~』
 『1分おいくら?』
-『○○セントよ♪』 (はっきり覚えてないけど、1ユーロ以下だったの)

あぁ。こんな時に英語が通じるこのお姉さんが天使に見える~(泣)

パパが電話をし、本人確認も無事終了。
とりあえず、電話をかけるまでのあいだには、利用されていないよう。
まあね。キャッシュだけ抜いて、ぽいっ。でしょうけど。
警察でのポリスレポートは、バルセロナに到着してからでもOKとのこと。
とりあえず、よかったよかった。

ホテルに戻る前、買い物をした時に出してから、駅まで約30分。
ホテルから地下鉄までの記憶をたどってみると、落としたとは思えない。
地下鉄の中も込んでなかったし、ジプシーに絡まれてもない。
えっと、誰かが接近したとすれば・・・!?
地下鉄でパパの隣に座った、あのおにいちゃんか?
思い返してみると、なんとなく普通とはちがう行動だったかも?

3人で考えた結果、30分の行動はこんな感じ。

パパ自身はスリ対策として、いつもは後ろポケットに入れる財布を、前の左ポケットに入れていたそうな。この日はちょっとゆるめのチノパン。ホテルを出て、地下鉄の駅、ホームへの下りエスカレーターで、急ぐ人のために左側を空けて立っていました。後ろから降りてくる人。ある男性はパパがスーツケースを持っていたため、通り抜けにくかったのか、パパのすぐ横で止まっていました。 地下鉄が到着するまで、ホームのベンチに座っていて、車両が入ってきたので乗り込みました。パパの向かいに私とママが座り、パパの両側に男性が座っていました。ほどなく、パパの右側の男性は降り、車両はがらがらになりましたが、左側の男性は座ったまま。パパが胸ポケットからデジカメを取り出し、向かいの私たちの写真を撮っています。隣の男性は、デジカメが珍しいのか、パパのカメラをじーっと見ていました。パパが写真を撮り終えて、私もカメラを出し、パパを撮りました。上の写真です。この時点で列車は動いていたにもかかわらず、男性は席を立っているのです!それからまもなく駅に到着。改札を出て、写真屋サンに向かって・・・財布のないことに気付いたのです。

さあ。どこで誰にやられたでしょう。
たぶん。左に座っていた男性。パパがカメラを構えている間に、かと。
そう。エレベーターで、パパの横を抜けずに止まっていた男性。
この時点で、狙っていたに違いない!と。
まあ、今考えれば、ですが。
ホームでもパパをマークし、列車内で隣に座って。
パパの神経が他に集中している時に、す~っと抜いていったのでは・・・。

考えるほど悔しいのは、
私とママの目の前でやられたかもしれない!
ということなんです。悔しい!!

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今回の教訓、がらがらの地下鉄内でも気を抜かない、ってことですね。

なにより、自分が取られるわけがない、と過信している人こそ
確実に狙われます。そんな人ほどスキがあるからね。
実際、海外に住んでいて、海外の雰囲気に慣れてきていても
私は旅行の際には十分に気をつけています。
今回も、ジーンズの内側(自分側)に、薄いポケットをつけて
パスポート、カード、キャッシュを分けて入れておきました。
自分でも取り出しにくいくらいで、いくらか安心です。
服の上からことあるごとに触って、存在を確認。
前ポケットには、キャッシュは少しだけ。財布に入れずそのまんま。
さらに、ジーンズの上にはスリップドレスや長めのアウターを着て
腰まで隠れるくらいにして、ポケットが目に付かないように。
カバンは肩にかけて、ポケットは自分側に向け
ファスナーの口は前に向くように、さらに手を添えて肩にかけました。
何度か海外旅行を経験していて、自分は慣れているから大丈夫だし。
と思っている人ほど危ないですから。
ほんと、特に男性ですが、ポケットに財布ごといれるのはやめましょう。
財布に余計なものを入れて持ち歩くのもNG。
後ろポケットはなおさらですが、前ポケットでも形でバレます。
ダミーの財布なら目立ったほうがいいけどね。


そして、クレジットカード、緊急連絡先は、別に控えを用意すること。
なにか起こった時、わからないと困るので、念のため。
使わなければそれでよし。お守り代わりに絶対必要ですよね。
利用したカード控えは、必ず取っておくこと。
カードを紛失しなくても、スキミングでの不正利用があるかもしれないし。
後日、明細に不明な点がないか確認する時に必要だし。

今回、不幸中の幸いというべきか、パスポートじゃなくてよかった。
キャッシュも少しだったし、チケットとか入れてなかったし。
連絡も上手くついたし。後悔してもしょうがなししね。

みなさん。こういう経験はするものではありません(笑)

さて。一段落したところで、列車に乗り込みましょう。
ホームが決まったのは、出発の15分くらい前。
意外と乗客が多くて驚きました。

6人部屋、クシェットにのりましたが、ほんとうにベッドのみ。
でも日本の寝台列車より、揺れもすくなく乗り心地はよさそうです。

さあて、バルセロナまでおやすみなさ~い。


by usaginosiratama | 2006-07-05 20:34 |  -スペイン
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